イギリスとアイルランドをはじめ、いくつかのキリスト教の国には、「パンケーキ・デー」と呼ばれる伝統があります。
とってもおいしそうな名前ですが、正確にはイースター (復活祭)の47日前、四旬節 (Lent) の初日である灰の水曜日 (Ash Wednesday)の前日にあたり、「告解の火曜日 (Shrove Tuesday)」と呼ばれています。
四旬節とは、灰の水曜日からイースターまでの46日間を指し、伝統的にはこの間にキリスト教徒は断食、娯楽の自粛、悔い改めなどを行います。
この四旬節にそなえて栄養たっぷりの食事をお腹いっぱい食べよう、というのがこのパンケーキ・デーの主旨です。
現代では本格的な断食を行う人は少ないですが、このパンケーキ・デーには今でも多くの人がおいしいパンケーキを焼いて楽しんでいるようです。
そのため、この時期が近づくとスーパーの目立つ位置でパンケーキの材料が売られています。
「パンケーキ」といっても、日本人の想像するパンケーキとは少し違うかもしれません。
日本のホットケーキよりもクレープに似ていて、とても薄いです。
(断食前にこれで本当にお腹いっぱいになるのかしら、と思ってしまいます…)
トッピングは、レモン汁と砂糖が定番です!
が、好みに合わせてチョコレートソースやシロップを使う人も多いようです。
イギリスの新聞社The Guardianの記事で紹介されていたパンケーキのレシピをひとつご紹介します。
アレンジ次第でいろいろなバリエーションを楽しめそうですね!
ぜひ、ご自身でおいしいパンケーキ・デーを楽しんでみてください♪
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ベーシック・パンケーキ (6~8枚分)
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■ 材料
バター 300g
小麦粉 100g
塩 ひとつまみ
上白糖 小さじ1
卵 大1個
卵黄 1個分
牛乳 350ml
■ 作り方
小さい鍋でバターを溶かす。
火からおろして冷ます。
大きなボウルに小麦粉と塩ひとつまみをふるいにかける。
砂糖を混ぜ加える。
中央にくぼみを作って、卵と卵黄を加え、軽く混ぜ、牛乳を加える。
小麦粉をゆっくり中央に混ぜ込んで、なめらかな生地になるようにかき混ぜる。
混ざったら、30分間寝かせる。
20~22cm幅の焦げ付き防止フライパンに溶かしたバターを塗る。
バターがジュージュー音を立ててきたら、素早く混ぜて薄い厚さで生地を流し込む。
フライパンを傾けて生地が底面全体を覆うようにする。
1分間焼いたあと、生地をひっくり返す。
1~2分焼いて、お皿に盛る。